こんにちは、はなえみ歯科です🦷

世の中は夏休みに入り、当医院でもお子様の明るい声の聞こえる回数が増えてきました。

さて、今回はそのお子様からあった質問を取り上げてみようと思います。

 

「なんで歯を磨かなくちゃいけないの?」😃❓

 

ご家庭でも一度は耳にしたことがあるワードだと思います。

「虫歯にならないようにだよ」「歯ぐきが病気になっちゃうよ」「痛くなってごはんが食べられなくなっちゃうよ」いろいろな答え方をされていることと思います。

お子様によっては、わかった!と納得され頑張って歯磨きをされるかもしれませんし、今のままで良いや!と歯磨きをあまりしないかもしれません。

 

実は上の質問は、実際に歯磨きよりも遊ぶことが好きなお子様からの質問です。

親御さんもお困りのようで「歯磨きをしてくれない」と相談があったところ、目の前の実際のお子様からは純粋な疑問として次いで質問が投げかけられました。

お話を伺っていると、ご両親もいろいろな方法で歯磨きの重要性を伝えていたようですが、ご本人にはあまり伝わらず歯磨きをしない日もあったりしたようです。

歯磨きをしないご本人も磨かないといけないことはわかっているけれど、歯磨き自体を面倒に感じ遊ぶことを優先してしまっている様子でした。

 

歯科医院として解決できることの一つとして色々な方法はありますが、今回の回答としてお伝えしたことは「お口の中の細菌について」です。

基本的に、大人の口の中には、300~700種類の細菌が生息しているといわれます。

歯をよく磨く人で1000~2000億個、あまり歯を磨かない人では4000~6000億個、さらにほとんど磨かない人では1兆個もの細菌がすみ着いています。

実はこれは大腸の細菌数とほとんど変わりがない数で、唾液1g中には1億個、鼻水1g中には10万個であることから比べても、お口の中の細菌は桁違いに多いことがおわかりになると思います。

しかし、たくさんばい菌がいるんだよと話をしたところで「いますぐ磨かなくちゃ!」となる方は少ないと思います。

案の定、ふーんという反応が返ってきました。

「それじゃあ、このばい菌を拡大して見たことある?」と聞いてみたところ、興味を持っていただけたのでお口の中からプラーク(汚れ)を採取し、顕微鏡で拡大した状態を見てもらうことにしました。

 

さて、皆さんは、お口の中の細菌を顕微鏡で見たことがあるでしょうか。

無菌状態の方はいないものの画面いっぱいにうごめく小さな集団を初めて見られる方は嫌悪感いっぱいの表情をされます。

ご本人も初めて見る自分の口の中の住人達にかなりショックを受けられたようで、その日を境に歯磨きをしない日がなくなったと前回検診時に親御さんから聞きました。

当のご本人もあんなのがたくさんいるのはイヤ!と歯磨き指導も以前よりも前のめりで聞いてくれるようになりました。

 

気になる方は「位相差顕微鏡 口腔内」で調べてみてください。実際にご自身のお口の中にもいる細菌が見られるかもしれません。

検診時に希望があればその場でチェックが出来るのでお声かけくださいね!😃🌻